3Dモデルをいろいろ作ってみたい

3Dモデルをいろいろ作ろうとがんばっています。苦労した点、役に立ちそうな情報を発信していきます。

Adventure3のフィラメントがロードできなくて困った件の顛末

3DプリンタAdventure 3を使い始めて3か月強、順調に働いてくれていたプリンタですが2度目のフィラメントの交換時にトラブルが発生しました。ロード/アンロードが機能しなくなりフィラメントの送り出しが全くできなくなってしまったのです。ノズルの詰まりが…

立体地図を作るのに便利なプログラム2種についての覚書

立体地図のモデル(OBJ形式)を制作で品質や作業効率の改善のために以下のようなPythonプログラムを作ってみました。いずれもOBJ形式データを生成するませに標高メッシュの情報を表すCSV形式のデータの前処理を行うプログラムです。 標高値の平滑化(ガウシアン…

立体地図を作る -本州部分を3Dプリントしてみた-

Adventure 3を使って本州部分の1都2府31県を立体地図パズルのピースとして出力してみました。 本州部分の各都府県を立体ピースとして出力 はめ合わせてみるとこんな感じ。場所によってかため、ゆるめのばらつきはあるものの全部のピースをはめ合わせることが…

クインジェット試作3号機についての補足

パーツを結合させたときにすきまができてしまう問題について、3Dペンと半田ごてを使って補正を行ってみました。下の図で左端が接着しただけですきまがあいている状態、中央は3Dペンをこて代わりにして本体と同じフィラメントですきまを埋めた状態、右端は半…

Fusion 360でクインジェットのモデリング:試作3号機は自社生産で

これまで試作したクインジェットは3D出力をDMM.makeにお願いしていましたが、試作3号機ではついに設計から生産まで市田屋工務店での一貫制作が実現しました。下の写真のオレンジ色の機体がAdventure 3で出力したパーツを組み合わせて完成させたクインジェッ…

ロボットの骨格を作る その1

子供のころ、クインジェットのようなSF的乗り物と並んで作りたかったプラモデルはヒト型のロボットでした。ガンプラがブームになるはるか以前の時代で、ロボットのプラモデルというとモーターとギアを内蔵して脚を前後に動かして行進するタイプばかりでした…

3Dプリント時に使って便利だったもの -プラットフォームシート-

Adventure 3で3D出力を始めて最初の何回かはプラットフォームの上に直接出力を行っていました。プラットフォームに柔軟性があるので造形物が乗ったプラットフォームをとりはずして、端をおさえて板を反らせるとパリっという感じではずれてくれます。 ただ、…

Fusion 360でクインジェットのモデリング:試作2号機の組立

あれこれといじってきたクインジェット試作2号機ですが、ここらでいちど出力してみることにしました。Adventure 3が届く前であったこと、けっこう細かい(0.1mm単位)のはめ合わせ行っていたことから、DMM.makeに出力を依頼しました。 ナイロン造形されたクイ…

iPhone Xを3Dスキャナーに

以前にBlogに書きましたが、Captureというアプリを使うとiPhone Xを3Dスキャナーのように使っていろんなものの3次元モデルを取り込むことができます。問題は3次元情報を取り込むのに必要な距離センサーの機能がiPhoneのフロント側カメラにしかついていない(…

3Dプリンター買いました!

ついに3Dプリンターを買いました。 ゴールデンウィーク明けに配達され、1週間ほど使っていますがとても快調に動作しています。 購入したのはFlashforge社のAdventurer3という製品です。 ノズル原点位置のキャリブレーションが不要(簡単)であること ヒートベ…

Fusion 360でクインジェットのモデリング:ディテイルの作り込み

遅々として進まないクインジェットのモデリングですが今回はディテイルの作り込みの一環として主翼と尾翼にスジ彫りを入れてみました(下図の青枠部分)。 スジ彫り完成図 スジ彫りのやりかたは下記書籍を参考にしています。 参考にしたFusion 360 Masters ま…

iPhone Xで3Dスキャンを試す

最近、スマホをiPhone XSに乗り換えました。今まで使っていたiPhone5Sで特に不満を感じていなかったのですが、Xの顔認証にはDepth Sensorが使われていてこれを使って3Dスキャンができるという話を(遅ればせながらですが)知って試してみたくなったのでです。 …

立体地図を作る -ZBrushで行う作業あれこれ-

近畿地方の7府県について水平方向222万分の1、垂直方向70万分の1の縮尺で立体地図を造形しなおしました。縦方向の高さが横方向よりも3倍ぐらいに強調されていることになります。せっかく立体地図を作るのだから山や谷の凹凸をはっきりさせたい、一方で全国を…

ラテアート用ステンシルの作成

ステンシル本体はサイズをきっちり決めて造形したかったのでFusion 360で円部分の直径やもち手の長さを指定してモデリングを行いました。 ステンシル本体のモデリング 直径85mmの円と10mm×45mmの長方形を組み合わせたスケッチを厚さ2.5mmで押出ています。強…

なかなか好評だったラテアートステンシル

ラテアート用のステンシルをうちのわんこをモデルに作ってみました。ニコちゃんマークや★などを意匠にしたものはamazonなどでも見かけますね。 モデルとともに ラテを作ってからカップの上にステンシルを重ねてシナモンパウダーをふりかけます。開いている穴…

立体地図用テクスチャ画像作成に関する備忘録

カラー造形のためのテクスチャ画像を作成する考え方は前回述べたとおりなのですがもう少し実装よりというか、泥臭い作業上の注意点なども記録しておきたいと思います。 テクスチャ画像の生成スクリプトのソースコードを下記に置きました。 MapTexture.py こ…

立体地図を作る -補足2 標高で色分けする-

先日投稿した標高で色分けした立体地図の作り方の説明です。業者に色付きで造形してもらうために渡すデータの形式はいくつかありますが、私はOBJ形式ファイル+テクスチャ画像を渡して依頼しました。ここでいうテクスチャ画像とは立体の表面にシーム(切れ目)…

立体地図を作る -標高メッシュから直接OBJ形式データを生成する-

標高メッシュの情報からOBJ形式の3Dデータを生成するPythonスクリプトを作成。

立体地図を作る -カラー版静岡県と山梨県-

3Dプリンタで山梨県と静岡県のカラー立体地図を作成

立体地図を作る -標高で色分け試作-

UVマッピングに従って標高情報からテクスチャ画像を生成しました。

標高テクスチャ付き立体地図モデル

作成した地図モデルに標高で色分けしたテクスチャ画像を貼り付けてみました。 標高テクスチャの貼り付け ZBrushの機能でUV展開はできますが、画像を標高で塗り分けるのを手作業で行うのは難しいのでGimpのプラグインプログラムでテクスチャ画像を生成しまし…

立体地図を作る -補足1 パズルのピースとして形を整える-

都道府県ごとに立体地図をモデル化したのは各県をピースとしてジグソーパズルにするという目論見がありました。正確な行政区画のとおりに輪郭を作ってしまうと県境が細かく互いに入り組んでしまってピース同士をはめ合わせることが難しくなってしまいます。…

立体地図を作る -その4 3Dモデルの生成-

4.3Dモデル(STLファイル)の生成 前節(3.標高メッシュの作成)で得られた奈良県のメッシュのマスの数は58,000弱ありました。モデリングツールのユーザーインターフェースで1個ずつマス目ごとの高さを指定していくわけにはいかないのでデータから自動的にモデル…

立体地図を作る -その3 標高メッシュの作成-

3.標高メッシュの作成 Jaxaのデータは30m×30m単位で標高が記録されていますが、そのままでは3Dプリントするのには細かすぎるのでもう少し大きめのメッシュを生成しその領域内の標高の平均値を割り当てます。ベクター>調査ツール->ベクタグリッドコマンドでメ…

立体地図を作る -その2 行政区画情報の準備-

2.行政区画情報の準備 行政区画の情報は国土地理院がWebで提供している基盤地図情報(基本項目)をダウンロードして用います。 基盤地図情報ダウンロードサービス 対象となる地域を選んでダウンロードします。 行政区画マップのダウンロード ダウンロードした…

立体地図を作る -その1標高データの準備-

とあるきっかけでインターネット上のデータから日本や世界の立体地図(3Dモデル)を作れないか調べる機会がありました。なんとかものになりそうなものができたのでやりかたを記録しておきます。 といいつつ、実は(後でわかったのですが)日本の地図については国…

Fusion 360でクインジェットのモデリング:可動部分のモデリング

以前にZBrushでクインジェットのモデリングを行ったときは形をなぞるので精いっぱいでしたが、試作2号機では多少のギミック(仕掛け)を導入するつもりです。子供のころ飛行機のプラモデルを選ぶ基準は、着陸脚が引っ込むとか、コックピットの風防がスライドす…

Fusion 360でのクインジェットのモデリング:主翼編

主翼部分も胴体と同様に2次元の断面スケッチをつないで形状を作ります。根本の厚みがある部分と翼の部分を分けて作成しました。根本部分は胴体と同様に進行方向に沿って断面図を並べていきます。 主翼根本部分のスケッチ 主翼部分については直線的、硬質な感…

Fusion 360でのクインジェットのモデリング:胴体編

Fusion 360でのモデリングは2次元のスケッチを描いてからそれを押出したり回転させたりして3次元の形状を作っていくというやりかたが基本です。いろいろと試行錯誤を繰り返して下図のようなクインジェットの胴体を作ったのでそのやりかたを記録しておきます…

クインジェット2号機試作開始

先週ぐらいからクインジェット試作2号機のモデリングを始めました。 今度は、翼の先端が折れ曲がるとか後部のハッチが開くとかといったギミックをいれたいと思っています。そのため、モデリングツールもCAD/CAM向けのFusion 360を使用することにしました。寸…