3Dモデルをいろいろ作ってみたい

3Dモデルをいろいろ作ろうとがんばっています。苦労した点、役に立ちそうな情報を発信していきます。

3Dプリンター買いました!

 ついに3Dプリンターを買いました。

ゴールデンウィーク明けに配達され、1週間ほど使っていますがとても快調に動作しています。

購入したのはFlashforge社のAdventurer3という製品です。

  • ノズル原点位置のキャリブレーションが不要(簡単)であること
  • ヒートベッドや冷却ファンなど造形中の温度管理の機構をもっていること
  • ノズルや駆動機構がむき出しでなくてしっかりした筐体に収まっていること

といった条件を決めて候補を絞っていたのですが、カタログスペックだけみて判断するのは若干不安でした。決め手は使用されたかたの実感レポートで、ネットでAdventure3の導入記事をチェックした範囲内でトラブルが無かったので決めました。

 

 実際、梱包を開けて30分ほどでテスト用のモデルを出力することができました。

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外装と外観

それでもいくつか戸惑った点を挙げておくと、

  1. 開梱時の固定箇所のとりはずしが不要だった
  2. フィラメントのロード(かなり強く押し込む必要がある)

 といったところでしょうか。1.についてはWebサイトに写真つきで「これらのナイロンケーブルを取り外しておくように」とわざわざ注意喚起されていたのですが、見つからず「あれっ?」となりました。配送担当者が固定を忘れて発送したのか、今は不要と判断されたのかはわかりません。

2.については「抵抗を感じるまでフィラメントを送りホイールに押込みます。」と書かれていたのですが、フィラメントの先が2つのホイールに挟まれてしっかりと取り込まれていくまで強く押し込む必要があります。

以上の2点をクリアした後は極めて順調でノズル位置のキャリブレーションは全くしないままでテスト用のキューブを造形することができました。

続いてこれまでに作った立体地図パズルのピースを造形してみました。最初は複数の県のピースをまとめて15cm×15cmの範囲内に配置していちどに造形してみたのですがこれだと、造形が上に進むにつれて水平方向に位置ずれが発生し正確に造形ができません。ノズルの水平方向の移動距離が長くなり慣性がついて位置決めが正確にできないのではないかと疑っています。同じパラメータでも1個ずつ造形すればこのような問題は発生しません。

下の写真で赤色のピースは今回Adventure 3で出力した三重県、オレンジ色のピースは以前にDMM.makeに依頼して出力した周辺の府県です。三重県ののピースはAdventure 3の標準解像度で造形していますが、水平方向に関してははめ合わせも有料サービス(確か粉末焼結型)で造形してもらったピースに比べても遜色ないと感じています。

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はめ合わせの確認

垂直方向の造形については、積層痕による凸凹がノイズとして重なるため微妙な標高の変化ができていないという点は否定できません。安価なFDM型3Dプリンタの限界といったところでしょうか。ただ、解像度もまだ2段階は上げる(出力時間はかかるけど)余地があるし、パラメータをいろいろいじって試してみたいと思っています。