3Dモデルをいろいろ作ってみたい

3Dモデルをいろいろ作ろうとがんばっています。苦労した点、役に立ちそうな情報を発信していきます。

やっぱり速いPCが欲しい、という話

 GAN(敵対的生成ネットワーク)で生成する3Dモデルの精度やバリエーションをもっと改善したいと学習するモデル解像度を32x32x32から64x64x64にスケールアップしたのですが、結果は惨憺たるものでした。得られた生成モデルに何を入力しても、どれも同じような丸っこい形しか出力されません。学習データの数が足りないのか、ネットワークモデルの構成に問題があるのか、分析したいのですがそこでボトルネックになるのがネットワーク学習の処理時間です。

手持ちのPCでの処理は遅くて論外です。1バッチ分の学習に5分から10分かかるので、仮に3000回学習したらまる10日以上かかってしまう。いくつかDeep Learning用にPCインスタンスを提供してくれるクラウドサービスを試してみて、AWSのEC2サービス(GPU1個のインスタンス)を使ったのですがそれでも1回の学習に数時間かかってしまいました。このインスタンスの使用料は1時間当り$4.19です。インスタンスを起動する度に時計がリセットされて課金が始まるので、起動・10分使用・停止を3回繰り返すと3時間分の課金になります。

本番の学習処理に数千円かかるのはしょうがないにしても、プログラムやデータのロードなど環境の変更などのちょっとしたお試しで短時間インスタンスを立ち上げるたびに400円強ずつの出費が積み重なっていくというのはがまんできない..

以上、物欲に負けた言い訳をつらつらと書きましたが自分でそこそこの実験ができる環境を確保しようとポチッとしてしまったのがこのグラフィックカードを採用したBTOパソコン。

AWSで動かした経験だとGPUのメモリが16GBだと大きなテンソルデータを処理するのに容量的にギリギリだったのでRTX3090で24GBメモリがあればとりあえず十分かなと思っています。納期は4~5週間ということで、到着を楽しみにしています。