ロボットの骨格を作る 番外編 プロの仕事を鑑賞する
子供のころガムやキャラメルを買うとオマケでついてきたロボットやロケット、食玩(食品玩具)というのだそうですが、この食玩の完成度が半世紀前とは比べものにならないくらい高くなっていることを最近知りました。玩具を食品の流通経路で販売することを目的としてバンダイのような純粋な玩具メーカーも参入しているのだそうです。
ロボットの骨格にアーマーを装着して完成させるという市田屋工務店と同様のコンセプトの商品(MOBILE SUIT GUNDAM GFRAME07)もありどんなものかと購入してみました。さすがにプロが作ったものはすばらしいですね。
このパッケージに入っているのは各関節が可動する骨格で別売のアーマーを装着することでガンダムが完成します。骨格部分をとりだして弊社市田屋工務店の試作品3号と並べてみました。
体高11cm程度で3号よりずっとコンパクトでいながら関節の数が多く、取れるポーズの自由度は3号を凌駕しています。ボールジョイントと3号機で使っている軸受け型のジョイント(シャフトジョイント?)を併用していて、個々の関節の動きがスムーズでかつ位置の保持力も申し分ないです。
材質や製造設備などが異なるのでアマチュアでは真似できないという部分もあるものの、モデリングで取り込んでみたいと思ったのは以下の2点です。
1. 肩関節部分にジョイントを追加
試作3号では 肩を胸に固定してしまっていたのですがGFRAME07ではもう一つジョイントがあって肩関節自体を回転させることができるようになっています。この構造だと試作3号ではできない「大きく前へならえ」ができます。
2.膝をジョイント2個で実現
軸1つの膝の構造はシンプルでよいのですが腿と脛の部品が干渉するため実際の可動域はジョイント単体のそれよりも大幅に制限されてしまいます。GFRAME07では軸が2つある二重関節を採用し脛と腿の部分が干渉するのを避けて十分な可動域を確保しています。
というわけで次の試作では上記2点にチャレンジする予定です。